日米関係
村山氏によると、日米関係は、日本が戦後70年の歳月をかけて形成した相互協力関係である。この関係は歴史的な角度から見なければならない。日本はすでに占領下にはなく、主権国家である。日本側は日本の声を日米関係により多く反映しなければならず、米国側も日本の声により多く耳を傾けなければならない。村山氏は、日米関係にはそうした改善が必要だと語る。
村山氏は、日本が主権国家として米国と対等な関係を結ぶことを求めている。だが中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への日本の参加の是非などの問題でわかるのは、日本がまだ米国の意見を受け入れ続けていることだ。米国のほかの同盟国はそれぞれの立場を主張し、AIIB参加を自ら決めている。安全保障の問題で米国に頼らなければならない現実的な事情から、日本は米国の意見を聞き、妥協を迫られている。
村山氏は、このような古い日米関係は根本的に変えなければならないと指摘する。AIIB問題に反対の立場を取っている日米だが、村山氏によれば、遅かれ早かれ参加を余儀なくされることになる。アジアの開発は始まったばかりで、大量の資金が必要となる。中国がAIIB設立によって投資を進めることは悪いことではない。
「日米は、中国がこの組織を自由にコントロールするのを牽制するため、これに対立する立場を取っている。だが問題のカギとなるのは、日米がいつかはこの組織への参加を迫られることになるということだ」と村山氏は語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月13日