中国国務院は13日、9月3日を全国的に休日とすると発表した。9月3日は昨年、中国人民抗日戦争勝利記念日として法制度化された。米ブルームバーグは、「公共の祝日は記念日の重みを増す。これは日本の戦後に残された問題に関心を寄せる中国共産党による、最新の措置だ」と報じた。中国人専門家の馬勇氏は13日、環球時報の記者に対して、「歴史の記憶を絶えず呼び覚まし、徐々に歴史の真相を取り戻す」と述べた。中国人はこの決定を歓迎しており、一部の人は9月3日を法定休日にすべきだと提案している。
中国国務院は13日、この代休の通知を出した。仏AFP通信は、「通知は2015年を、中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年とした上で、全国の国民が中央政府および各地の各部門が催す記念活動に幅広く参与できるようにするため、2015年9月3日を全国的に休日とすると発表した。大規模な閲兵式の確かな時期については公表されていないが、この祝日の声明は9月3日に催される可能性を暗示している」と報じた。
中国外交部の華春瑩報道官は13日に開かれた定例記者会見で、このような憶測について、「中国政府は北京で、記念大会、レセプション、文芸夕べ、閲兵式などの盛大な記念活動を催す。中国の閲兵式は、記念活動の一環だ。中国は関連諸国の首脳と国際組織を、北京の関連記念活動に招待する。招待と計画については現在、各国と交渉・協議中だ」と述べた。
ブルームバーグは、「中国は昨年、抗戦勝利記念日と南京大虐殺犠牲者国家追悼日を、新たな全国的な記念日として法制度化した。今年9月3日を公共の祝日として宣言したことで、抗戦勝利記念日の地位を再び引き上げた」と伝えた。中国社会科学院近代史研究所研究員の馬勇氏は13日、環球時報の記者に対して、「記念日の設立は意識的に人々の記憶を拡大し、歴史を継承するよう働きかける。中国は第二次大戦中に多大な犠牲を強いられたが、これまでの我々の歴史に対する尊重、歴史の銘記はあまりにも不十分であった。今年70周年の大型記念活動、それから臨時の休日の計画は、現在極めて重要な意義を持つ」と話した。