米軍は17日、海兵隊の輸送機「オスプレイ」が同日、ハワイの訓練で着陸に失敗し、1人の死亡者が出たと発表した。機内の21人は検査と治療のため病院に運ばれた。
オスプレイが墜落し、出火した。現場には濃煙が立ち込め、炎が燃え上がった。現地の消防および緊急対応部門は、事故発生現場の消火活動に向かった。
本件を受け、日本ではオスプレイの安全性を懸念する声があがった。日本政府は、本件に関する詳細な情報を伝えるよう米国に求めたと発表した。
現段階において、米軍は普天間基地(沖縄県宜野湾市)に海兵隊用のMV22オスプレイを24機配備している。日本の一部の市民と民間団体は本件を受け、オスプレイの安全性を懸念している。
現地住民の大城ちえ子さん(61)は、「本件で余計に不安になった。頭上を飛んでいるオスプレイが、いつ住宅街に墜落するか分からない」と述べた。
普天間基地移設に反対する民間団体の代表者である安次氏は、「オスプレイは欠陥だらけで、日本国内のどこにも配備するべきではない」と話した。
菅義偉官房長官は記者会見を開き、米国に対して墜落事件の詳細な情報を早期提供するよう求めたと述べた。
共同通信社は、本件は防衛省に冷水を浴びせたと報じた。日本と米国は数日前、新型輸送機CV-22オスプレイを、2017年より米軍横田基地(東京都福生市)に配備すると発表したばかりだ。
防衛省の高官は、「本件は最悪のタイミングで発生した」と述べた。
オスプレイはこれまで、多くの事故を起こしている。米国防総省の情報によると、昨年10月にペルシャ湾で起きたMV22オスプレイの事故によって、1人の海兵隊員が死亡した。2012年に米フロリダ州と北アフリカのモロッコで発生した墜落事故でも、乗員が死傷した。
専門家によると、海兵隊が使用するMV22と比べ、空軍用のCV22はレスキュー活動に参加し、低空飛行など過酷な状況で任務を遂行することが多いため、事故発生率が高いという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月1日