集団的自衛権の行使に関する一連の安保法案の早期成立を目指す安倍晋三首相は、最近カッとなりやすくなっている。民主党の辻元清美議員に対して、安倍首相は急に我慢ができなくなり、「早く質問しろよ」と求めた。その結果、野党から厳しい批判を浴びた。衆議院は6月1日、関連法案の審議を継続した。安倍首相は開始早々、その軽率な行為について重ねてお詫びした。米AP通信によると、このようなケースは極めて稀だという。北京晨報が伝えた。
政敵にヤジ
日本政府は5月14日、集団的自衛権の行使、日米軍事同盟一体化の強化に関する、自衛隊の活動範囲を拡大させる一連の安保法案を閣議決定した。安倍首相は現在、これらの法案の早期成立を目指している。
5月27日の衆院平和安全法制特別委員会で、これらの法案の審議が始まった。最大野党・民主党の辻元清美議員は28日、安保法案が自衛隊員の犠牲者を増やす可能性について、数分間に渡り質問を行った。
ところが辻元議員が質問を終えないうちに、安倍首相は「早く質問しろよ」と話を遮った。辻元議員は安倍首相を睨み、抗議した。
安倍首相が安保法案を理由に、国会の審議でカッとなったのは、これが初めてのことではない。安保法案に反対する党の議員が27日、安倍首相が回答にもたつき余計なことばかりを言うと批判すると、首相は直ちに「議論の妨害は、ぜひやめていただきたい。学校で習いませんでしたか?」と反論した。