集団的自衛権の行使容認をめぐり、安倍政権と民間の反対派が討論を繰り広げている。道理に背き支持者の少ない安倍政権は、不利な立場となっている。日本の若者が安全保障補佐官をあっさり論破したが、これは分かりやすい生の事例だ。「環球時報」が伝えた。
国家安全保障担当内閣総理大臣補佐官の磯崎陽輔氏は数日前、自らのツイッターで、「集団的自衛権とは、隣の家で出火して、自主防災組織が消防車を呼び、初期消火に努めている中、『うちにはまだ延焼していないので、後ろから応援します。』と言って消火活動に加わらないで、我が家を本当に守れるのかという課題なのです」と投稿した。
この投稿は、ツイッターで多くの日本人から反論された。そのうち10代の若者が、最も多くの支持を集めた。「まず例えが下手。戦争と火事は全く別物だし戦争は火事と違って少しでも他国の戦争に加担すれ自国も危険に晒す。当たり前だろ。しかもその解説は個別的自衛権で十分対応可能です。集団的自衛権と個別的自衛権を勉強してくれないと議論できません」
この投稿は広くリツイートされた。磯崎氏は「あなたも『例え話』というのが分からないのですか。『例え話』は、本来の話と異なる話から、本来の話の理解を促すものですよね」と投稿した。この若者はすぐに、「例え話は同等の物で例えないと例えにならないんだよ」と反撃した。その結果、磯崎氏はこの若者のツイッターをブロックし、見物していたネットユーザーの怒りを買った。彼らは磯崎氏を攻撃し、「負けたら一方的にブロックして逃げるのかよ」と批判した。堂々たる内閣総理大臣補佐官が、一人の若者の二言三言であっさり論破されたという事例は、日本のネット上で広く伝わった。磯崎氏も人々の笑いものになった。
環球時報の記者の調べによると、日本人は今回の安保関連法案に断固反対する姿勢を示しており、安倍政権の関係者の発言に一つ一つ反論している。安倍政権がいい加減な発言をするたび、直ちに論破されるか馬鹿にされる。国会議事堂前に座り安保関連法案に抗議した女子大生は15日、環球時報の電話取材に応じ、「日本人は安倍政権の多くの政策に我慢してきたが、やはり自衛隊を海外の戦場に送り込もうとしていたとは思わなかった。日本人は家族を失う大きな危険に晒される。何があっても認めるわけにはいかない」と答えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月16日