独断専行ではなく、誠意をもって謝罪する。極端なナショナリズムは軍国主義思想の根源だ。歴史の教訓を汲み取り、歴史の悪夢の再演を避け、世界の人々(特に戦争の深刻な被害を受けたアジア人)の理解を得るためには、思想から極端なナショナリズムを取り除かなければならない。安倍首相は就任以来、日本の軍国主義が世界(特にアジア人)にもたらした災いについて深く反省せず、慰安婦問題や強制労働の問題で謝罪しないばかりか、言を左右にし、さらに自ら靖国神社を参拝している。これでどうやって戦争の深い苦しみを受けた民族から許しを請うことができるだろうか?侵略の歴史を否定し、靖国神社を参拝しているために、日本は隣国との交流で孤立に陥っている。この状況下、中日関係の悪化が続いている。日本の領土・慰安婦・歴史問題における態度は、日韓を対立関係にしている。
同じ轍を踏むのではなく、平和を守る。安倍首相は米国の説得を続ける一方で、アジアの一部の国を抱き込むため奔走している。安倍首相に対して、歴史をしっかり振り返るよう説得すべきだ。米国が本当に後ろ盾になれるというのだろうか?安倍首相には、「政治には永遠の友がなく、永遠の利益しかない」ことを理解させるべきだ。第一次大戦の終戦から間もなく、ヴェルサイユ条約が締結された。米英を中心とする戦勝国は自国の利益のために、ドイツが再起するための基盤を取り除かず、ドイツを支援しフランスをけん制した。これはその後の、ヒトラーの軍拡の基礎となった。第一次大戦後のナチス・ドイツと日本軍国主義の「発展→侵略→滅亡」の流れを、米国も日本も忘れてはならない。世界は平和の道を認める。痛ましい歴史は後世の人々に対して、平和や全人類を敵とする人は、必ず苦しい結果を受け入れなければならないことを教えている。
自民党の高官は、安倍首相が発表する終戦70年談話は「賞賛される声明」であり、中日関係を改善すると楽観視している。しかし河野氏は、安倍首相がこの談話を発表する必要性を公然と疑問視した。村山富市氏は、「今年発表される第二次大戦の談話で、村山談話のキーワードを継承し、日本の謝意をはっきりと表現し、第二次大戦の侵略の問題について反省するべきだ」と呼びかけた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月16日