3カ国の協力、中国の潜水艦の脅威に
米比合同演習はフィリピン付近で実施されたが、実際には米国が舞台に上がり主役を演じる演習だった。米国が近年「アジア太平洋リバランス」戦略を提唱していることから、今回の演習は米国が南中国海の主権問題に介入するための戦略的な手配と目されている。
李氏は、「米日比が同じ装備を使用し、演習により連携を強化すれば、中国海軍、特に潜水艦の南中国海の出入りの深刻な脅威となる。P-3Cは同じデータリンクと通信システムを持ち、一国が関連情報を捕捉すればその他の二国と情報共有し、南中国海で共同作戦を展開できるからだ。フィリピンは現在、海上巡視能力が低いが、P-3Cを手にすれば広い面積を高速で巡視・捜索できるようになる。しかもP-3Cは対潜能力が高く、中国の潜水艦の南中国海における行動の大きな脅威になる可能性がある。同時にP-3Cは高い攻撃能力を持ち、対潜のほか水上のターゲットや岩礁の目標物を攻撃できる」と指摘した。
しかし李氏は、中国も対策を講じると判断した。これには装備の発展、最新の戦術・戦法の利用と訓練が含まれる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月23日