しかし東京新聞によると、米国の新たな国家軍事戦略は、米国が「アジア太平洋および欧州における優位が脅かされ始めている」ことを意識したことを示した。そのためNATOと日本を、先進的な軍事保障能力を持つパートナーとし、戦略に明記したという。米国の新たな軍事戦略は、「同盟国との関係強化は安保の取り組みの軸」と強調した。米国は逼迫する財政状況を鑑み、同盟国への依存を強める姿勢を示している。これは日本の安保関連法案の議論に影響を及ぼす可能性がある。
中国の軍事専門家の張軍社氏は、「米国の新たな国家軍事戦略における中国に関する表現は、米国の対中軍事政策の両面性を反映した。まず米国は中国の南中国海の岩礁における正常な建設を誤解している。アジア太平洋リバランス戦略の推進により、南中国海問題で中国をけん制し、フィリピンやベトナムなどの表に立とうとしている」と指摘し、「米国はロシアの行為が国際秩序を脅かしていると考えているが、中国に対する気持ちは複雑だ。米国は中国の軍事戦略の意図を読み切れていない。中米は戦略的な相互信頼を強化し、疑念を減らし、双方の核心的な利益を尊重するべきだ」と主張した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月3日