エアバッグの安全リスクが取り沙汰されているタカタは現在、自動車業界の注目の的となっている。欠陥が指摘されているタカタ製エアバッグは膨らんだ後に突然破裂し、金属片が飛び出す。運転手の動脈や喉を傷付け少なくとも8人が死亡し、100件を超える傷害事故が起きたとされる。だがその危険度だけではなく、かかわる範囲の広さによっても史上例を見ない事態となっている。タカタ製エアバッグを搭載していたことからリコールを迫られた自動車は世界で5300万台に及び、日系・ドイツ系・米国系・韓国系の自動車メーカー10社以上が巻き込まれ、中国市場にも被害は波及している。環球網が伝えた。
米議会では6月23日、タカタの代表が公聴会に出席し、エアバッグの安全問題について4回目の質問を受けた。タカタ北米支社のケビン・ケネディ執行副社長は米国の消費者に書面で謝罪し、高田重久社長は25日の年次株主総会後の記者会見で米国の人々に頭を下げて謝罪し、被害者への補償を約束した。
このできごとに関心を寄せる中国人消費者がすぐに知りたいのは、米国で欠陥を認め公に謝罪したタカタが、中国で中国人消費者に向けて事件の真相を明らかにし、中国人消費者に謝罪するのはいつになるのかということだ。
環球網自動車チャンネルは、タカタ広報担当のアルビー・バーマン氏と社内の関係者数人に繰り返し連絡を取り、1週間にわたるやりとりを経て、エアバッグのリスクと世界でのリコール状況について中国メディアに対する初の公式回答を得た。