2008年頃からタカタ製エアバッグの問題は少しずつ明らかになっていた。だが自社製のエアバッグを利用している自動車メーカーのリコール数が拡大しても、タカタは「自動車メーカーの判断」とこれを放置していた。
タカタは今年2月、米国の監督管理部門の調査に協力的でないとして、1日1万4千ドルの罰金を言い渡された。5月、タカタと米国の安全監督管理機構は、タカタの欠陥エアバッグを搭載した数百万台にのぼる自動車のリコールに同意した。
だが6月23日、タカタの経営幹部は公聴会での発言で、タカタの要請でドイツと米国の専門家が行った研究結果として明らかにした見解は驚くべきものだった。「エアバッグシステムは長期にわたって高温多湿の条件下で使用すると劣化する。特定の条件においては、インフレーターの性態に変化が発生し、エアバッグの破裂を起こす。だがエアバッグの生産・製造の段階では、こうした長期の劣化現象の可能性は自動車メーカーやエアバッグ関連産業の検査の対象ではなかった。よって自動車メーカーに責任は存在せず、自動車メーカーとタカタの分担責任も存在しない」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月3日