――新たな世界構図における中日関係をどのようにお考えでしょうか。また、今後両国はどのような関係を築き合い、発展させるべきでしょうか。
村山 2008年、胡錦濤国家主席(当時)は国会で演説し、「村山談話」をお互いに確認することで歴史問題を解決する、日中関係は戦略的互恵関係という新しい時代に入っていく、と述べています。それには互いに約束をしっかり守り、決して争わない環境をつくることが大切です。両国が現在、経済面で依存関係になっていることからも、それが必要なのがわかるでしょう。
――昨年末に行われた南京大虐殺犠牲者国家追悼式典で、習近平国家主席は「これは恨みを続けるためではない」と述べ、二階俊博氏が率いる3000人訪中団との会見でも「両国の前途は両国人民の手に握られている」と提起しました。
村山 歓迎すべきことです。相互協力し、助け合うという環境づくりは両国のため、アジアのため、ひいては世界のためにもなると考えなければいけません。両国間には今後も摩擦があるとは思います。しかしその摩擦をお互いの努力と話し合いで解決し、さらに良い関係へと進めていくことが大切だと思います。
人民中国より 2015年7月22日