日本の防衛省は7日、自衛隊が8月下旬から9月上旬にかけて、米カリフォルニア州で米軍と「離島奪還訓練」を実施すると発表した。
離島奪還は今年に入ってから、日本の軍事演習のテーマとなっているようだ。米豪の軍事演習への参加、今回の米日合同軍事演習は、いずれも離島奪還を主な訓練内容の一つとしている。それでは日本はなぜ、これほど離島奪還を重視するのだろうか?今年はなぜ何度も実施しているのだろうか?
2012年より、日本が参加する軍事演習には、離島奪還の影が見られるようになった。日本はなぜこれほど離島奪還を重視するのだろうか?自衛隊が離島奪還訓練を繰り返すことには、次のいくつかの目的がある。
(一)自国の軍事力の発展に力を注ぎ、日本版海兵隊の創設に備える。平和憲法の規制を受け、日本は攻撃的な武力を保有できないため、日本版海兵隊を創設できず、ゆえに自衛隊の上陸作戦能力が低いと分析する声がある。安倍政権は集団的自衛権の行使容認を目指し、安保関連法案を強行採決しようとしており、時期を見計らい平和憲法を変えようとしている。自衛隊が格上げされれば、日本版海兵隊は日本の軍事力の重要な一部になるだろう。
(二)日米同盟を強調し、米軍との共同作戦能力を磨く。日本は昨年、集団的自衛権の行使を容認した。日米は今年、日米双方の防衛協力のための指針を見なおした。日米の共同作戦の範囲は、全世界に拡大されたと言える。しかしながら日米が共同作戦で息を合わせるためには、合同演習が必要だ。これは日本が今年、米豪軍事演習に便乗し、さらに米印軍事演習に便乗しようとしている原因の一つだ。
(三)仮想敵国に圧力をかけ、起こりうる衝突に備える。西側メディアによると、日本の離島奪還訓練の強化は思いつきなどではなく、中国やロシアという仮想敵国に向けられたものだと報じている。前者については日本の南西方面の「離島防御」を重視し、後者については「北方四島」を奪還しようとしている。
特に新たな米日防衛協力のための指針の中で、米国は日本のいわゆる「南西諸島」の防御に協力する義務があると明記されている。しかし海兵隊が沖縄から撤退すれば、日本は自国の上陸作戦能力を強化し、米軍が駆けつけるまで時間を稼ぐ必要がある。
安倍政権は近年、軍事面で野心を見せている。自衛隊の格上げを推進し、新型武器装備を購入し、周辺諸国と国際社会の神経を逆なでしている。今年は世界反ファシズム戦争勝利70周年である。中国外交部が重ねて強調している通り、日本は日本の軍国主義が発動した戦争を直視し、深く反省し、軍国主義の古い道を歩もうとせず、実際の行動によりアジアの隣国と国際社会から信頼を勝ち取るべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年8月13日