インドネシアのジョコ大統領は11日、民間コンサルティング会社を使い、中日双方のジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道プロジェクトの報告書を審査し、今月末に最終的な落札者を発表すると発表した。同プロジェクトはこれまで5年以上に渡りリサーチと検討を続けてきた。
ジョコ大統領は、中国国家主席特使、国家発展改革委員会主任の徐紹史氏と会談し、中国側からのフィジビリティスタディの報告書を受け取り、上述した情報を明らかにした。シンガポールのザ・ストレーツ・タイムズ紙は、「中国は賭金を増やし、より優れた条件により競争相手の日本を打ち負かそうとしている」と報じた。12日付ジャカルタポスト紙が伝えた。
インドネシアのアンドゥリノフ・チャニアゴ国家開発企画大臣は10日、徐氏との会談後の記者会見で、「中国は当初提示した入札プランを改善し、プロジェクトに対して55億ドルの融資(償還期間50年、年利2%・猶予期間付)を提示した」と発表した。インドネシアのジャカルタ・グローブ紙によると、中国の当初の入札プランは40億ドルの融資(償還期間25年、年利2%)となっていた。