安倍首相が9月3日の前後に訪中すれば、閲兵式の出席を回避し、正式な訪中という目標も実現できる。このような安倍首相の訪中を巡るさまざまな憶測は、いずれも日本メディアが伝えたものだ。しかも多くの場合、安倍首相に近い消息筋が日本メディアを操作し、中国さらには日本国内の態度に探りを入れているのではと疑われた。
日本政府とメディアの、敏感な出来事を巡る意思疎通の積極性と熟練度に驚嘆せざるを得ない。その一方で中国は、真面目で大人しすぎる。我々は安倍首相に決定させる寛容な環境を与え、中国の世論は少しも何かを強制しようとしなかった。
最終決定を見ると、安倍政権は「70周年」を完全に地政学の問題として捉えていることが分かる。安倍首相はこの時期を中日の和解のチャンスとしなかった。少なくともこの和解は、安倍政権が中日関係から得ようとしているその他のものほど重要ではない。
日本では、中国が70周年記念活動を催すのは、日本に対する攻勢を強めるためという説がある。安倍政権はこの奇妙な論調の主な出処のようだ。これは一部の西側諸国の人間が、中国がこのタイミングで閲兵式を開くことには、「武力誇示」の目的があると言っていることよりも不可思議だ。中国がこれほど盛大な活動を実施するのは、安倍政権に嫌がらせをするためだというのだろうか。日本人が中国をこれほど過小評価するとは、反応に苦しむばかりだ。