財務問題が明るみに
監査総監室は報告書の中で、駐日米国大使館は電子メールの問題のほか、財務文書の管理にも基準違反の現象があったとした。
報告書によると、駐日米国大使館は財務文書を集中的に管理・保存しておらず、文書を複数の職員のパソコンに分散し保存していた。これは国務省と米国の規定に違反する。
報告書は、「大使館の職員は自分のフォルダに異なる文書を保存し、共用のドライブの個人用フォルダと、マイクロソフトのメールサービスの個人用フォルダに保存していた。これらのフォルダが他者に使用されることも、検索されることもない」としている。
報告書が指摘した問題について、ケネディ大使は公式のコメントを出していない。しかし米国務省のジョン・コビー報道官は25日、ケネディ大使と大使館の行為を弁護した。
コビー報道官は、「ケネディ大使は時々私用の電子メールを使用していたが、国務院の規定に背いた形跡はない。我々は私用の電子メールの使用を禁じていないが、これを奨励してもいない。関連する規定を順守した上で、私用の電子メールを公務に使うことが認められている」と述べた。
ケネディ大使(57)はケネディ元大統領の娘で、2013年より駐日米国大使に就任している。
AFP通信は、「ケネディ大使が本件によりヒラリー氏のような厳しい調査を受けることはない。しかし私用のメールの問題が再び生じたことで、米国務省は再び恥をかいた」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月27日