中日両国はジャワ島の高速鉄道建設計画を巡り、激しい競争を展開している。日本はこのほど新たな動きを見せた。和泉洋人首相補佐官は26日、インドネシアの首都ジャカルタで、ジョコ大統領と会談した。和泉氏は会談の中で、「日本はインドネシアに有益な高速鉄道の建設を全面的に支援する」と表明し、日本の新幹線の採用を呼びかけた。しかし和泉氏は案の具体的な内容については明かさなかった。共同通信社が伝えた。
会談に出席したインドネシアの閣僚級の高官によると、日本は円借款や技術譲渡などの条件で新たな案を提示した。
インドネシアは中日両国から提出された案の比較・評価を行っている。ジョコ大統領は、「8月末、遅くとも9月中旬までには評価を完了する」と述べており、近日中に案が確定する見通しだ。
和泉氏はジョコ大統領との会談前に、ラムリ海洋担当調整相と会談した。和泉氏によると、ラムリ氏は「公平・公正な手続きによって評価する」と述べた。
中国国家発展改革委員会の徐紹史主任は8月10日、習近平国家主席の特使としてジャカルタを訪れ、ジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道プロジェクトのフィージビリティスタディをジョコ大統領に提出した。中国はさらに、中国の高速鉄道をPRする展示会を開いた。日本は7月に和泉氏を派遣し、安倍晋三首相の親書をジョコ大統領に提出し、高速鉄道の建設で協力していく意向を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月27日