第二次大戦中、日本海軍の空母「加賀」が中国の沿岸部を爆撃し、アジア太平洋の多くの国に対して罪を重ね、ミッドウェー海戦で沈没した。73年後、海上自衛隊の最新・最大の戦艦に、再び「かが」という艦名が冠せられた。27日付朝日新聞によると、「かが」と命名された「いずも型」ヘリ空母の2番艦の、盛大な命名・進水式が開かれた。
海上幕僚監部が27日に発表した情報によると、かがは海上自衛隊最大の艦艇で、全長248メートル、幅38メートル、乗員470人。対潜哨戒ヘリを9機運用でき、自衛隊が米国から導入する輸送機オスプレイも発着艦できる。かがの命名・進水式は非常に盛大で、巨大な艦体にカラーテープが巻かれ、進水後は風船が放たれ、祝砲が鳴らされたという。ヤフージャパンによると、かがは今年3月に就役した「いずも」の姉妹艦だ。日本政府は自分で自分を欺くようにして同艦を「護衛艦」と呼んでいるが、世界的な基準に合わせればヘリ空母と呼ばれるべきだ。日本が米国のF-35B垂直離着陸機を搭載すれば、あっという間に軽空母になる。防衛省によると、かがは進水後に必要な設備を搭載し、2017年に正式に就役する予定だ。
かがの艦名は進水式当日になりようやく発表された。これはこの艦名が、外交問題を引き起こす可能性があったからだ。いずもが2013年に進水した際に、中国は強い反発を示した。初めて「出雲」と名付けられた日本の巡洋艦は、中国を侵略した日本海軍の旗艦で、多くの中国人の命を奪った。かがは、いずもよりも中国を刺激する。空母「加賀」も同じく中国を侵略した日本軍の艦艇で、1932年の第一次上海事変で軍機を使い、上海・蘇州・杭州などを爆撃した。また抗日戦争中には上海、南京、南昌、成都などの各地に攻撃を仕掛け、真珠湾奇襲などの重大な行動に参加した。ヤフージャパンによると、かがという艦名は軍国主義復活の象徴とされやすい。
防衛省は、海上自衛隊の艦艇の命名について、護衛艦は天象地象、山岳名、河川名、地方名によって命名されると強弁している。かがは、石川県の旧国名「加賀国」から来ているというのだ。日本メディアは、海上自衛隊の新型艦は、旧日本海軍の「武勲艦」の艦名を継承する伝統があり、今に始まったことではないとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月28日