多くの中国の親が高価な日本のランドセルを欲しがるが、必ずしも実用面から考えているわけではない。その多くが盲目的な流行に流されているだけである。結局、絶対多数の親はその目でランドセルを見ているわけではない。ただこのランドセルが高いと聞いているだけに過ぎない。高いものは良いものに決まっている、それにこんなに多くのメリットがある、だったら買ってしまえ――。彼らは「自分の子供にこのメリットが必要なのか」と考えもしない。似たような現象はとても多い。日本の温水洗浄便座以外にも、1キロ100元以上する日本の米(その産地は中国なのだ)、1個数十元あるいは100元以上する日本のリンゴなど。なぜだか分からないが、中国人の流されやすい性格はこの面で強烈だ。一旦気に入ったら、すぐに欲しがる。自分が物を買う目的や使用目的を全く考えることがない。
日本のショッピングセンターにおいて、他のタイプのランドセルは売られていないそうだ(不思議な現象だ)。一方、中国のショッピングセンターでは様々なタイプの小学生向けカバンが売られている。価格も安い。日本に住む中国人の親がこう言っていた。「選択できるのなら、どうして安くて実用的なものを買わないのか」。大金を惜しまず、ほとんど実用性のないカバンを代理販売で買う行為は、「金次第で何でもできる」といった不健康な消費心理の表出でしかないように見える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月29日