国連が日本の抗議を無視、潘氏は歴史に学ぶ重要性を強調

国連が日本の抗議を無視、潘氏は歴史に学ぶ重要性を強調。

タグ: 潘基文 第二次大戦 記念活動

発信時間: 2015-09-02 16:22:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

BBCの報道によると、国連は潘基文事務総長が北京の閲兵式に出席を予定していることに不満を表明している日本を相手にしないと表明し、第二次大戦の記念活動は歴史を振り返る絶好の機会だとした。国連のドゥジャリク事務総長報道官は、潘事務総長は今年ポーランド、ウクライナ、ロシアで実施された軍事パレードなど類似する活動に出席していると強調した。潘事務総長は、「各国がこのような記念を利用し過去を振り返り、未来を見据えることに期待する」と述べたという。「環球時報」が伝えた。

国連は日本側の動きに反応し、上述した態度を示した。共同通信社は、「大島理森衆院議長は8月31日、ニューヨークの国連本部で潘事務総長と会談し、潘氏が北京で9月3日に開かれる抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年の記念行事に出席することに、日本国民の間で懸念があると伝えた。日本政府は潘氏がパレードを観覧した場合、事務総長の振る舞いにさらなる疑問符が付くと受け止め、厳しい態度で臨む構えだ」と伝えた。大島氏は、潘事務総長の訪中に不満を表している、日本の政治家の一人にすぎない。菅義偉官房長官は8月31日、「国連は中立的な立場を取るべき」であり、特定の過去に精力を浪費するべきではないと表明した。

国連側は慎重に言葉を選んだが、態度をはっきりと示した。AFP通信は、国連は月曜日に日本の不満をそっちのけにしたと報じた。英ガーディアン紙は、潘事務総長は中国の閲兵式への出席に関する日本の批判に応じず、中国が戦時中に強いられた犠牲を認識し、歴史の教訓を汲み取ることが重要だと述べたと伝えた。

オーストリアの週刊誌は1日、「国連は日本の抗議を受け入れなかった。日本の注目を浴びるが、潘事務総長は北京の抗戦70周年記念活動に出席する。第二次大戦の記憶は中国・朝鮮・韓国の人々の心に深く刻まれている。多くの人は、日本が現在も歴史を正視せず、戦時中に犯した罪の埋め合わせを正確に行っていないと考えている」と報じた。独フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙は、日本人は自身を「犯人、戦争の責任者」ではなく、「敗戦者」としてしか見ていないと指摘した。

中国外交学院国際関係研究所教授の周永生氏は、環球時報に対して、「国連は戦後の反ファシズム戦争勝利を基礎とし、第二次大戦の戦勝国が中心になり構築した世界安全体制である。中国の抗戦閲兵式は人類の普遍的な意義に合致し、潘事務総長が出席するのも当然だ。日本は中国の閲兵式の矛先が自国に向けられていると勝手に思い込んでいる。しかし中国が日本だけを目的に、これほど盛大な国家を挙げての式典を開くはずがないことは、日本には理解できないことだ」と話した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月2日

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