世界遺産に登録された長崎造船所、一部の歴史を「忘却」

世界遺産に登録された長崎造船所、一部の歴史を「忘却」。 「明治日本の産業革命遺産」の23施設が、今年7月に世界遺産に登録された。その中には長崎県で戦争の兵器を生産していた三菱造船所、通称「軍艦島」と呼ばれる端島炭坑が含まれる。この長く寂れていた町は、再び世界から注目を集めている…

タグ: 三菱造船所 軍艦島 長崎市

発信時間: 2015-09-07 11:21:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

博物館内には、多くの古い写真が展示されていた。それは第二次大戦中の造船所内の従業員による歌唱コンクールといった「彩り豊かな」生活、従業員のため設立された子供の学校や病院などを写していた。残念ながら、ここには中国、朝鮮半島、米国の労働者を強制的に働かせていた歴史が一つも示されていなかった。日本人学者の研究によると、1940−1945年の間に、ここに強制連行された朝鮮半島の労働者は5975人に上る。

また博物館内には、造船所が製造した戦艦と武器が、日本のアジア各国に対する侵略を助長したことを示す史料と説明がなかった。これは長崎の原爆資料館とは対照的だ。後者は日本をひたすら被害者として描写するのではなく、当時の日本国内におけるファシズムの流行といった歴史を収めている。この歴史はなぜ失われたのだろうか?三菱側が取材に応じず、原因は不明だ。

長崎は世界遺産の登録に成功したが、造船所が労働者を強制的に働かせていたという歴史問題は解決されていない。三菱と労働者の間では、真の和解が実現されていない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月7日

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