日本メディアは、「小野寺五典元防衛相は9日に米国で、中国の外交当局が米国内の博物館などに働き掛け『歴史の事実を変えようとする動き』が見られると述べた。修正要求の具体的な中身は言及しなかった」と伝えた。
ボイス・オブ・アメリカは、「小野寺氏は講演の中で日本の第二次大戦の経緯を振り返り、当時の日本は武力により国際秩序に挑戦し、現状を変えようとした結果、他国と自国に災いをもたらしたと称した」と報じた。小野寺氏は、「中国が同じ轍を踏まないことを願う。中国は外交の手段により、隣国との領土・領海を巡る係争を平和的に処理するよう努力するべきだ」と話した。
環球時報の調べによると、日本メディアは10日、小野寺氏が言及した日本の戦時中の役割について報じなかった。これは小野寺氏の発言が、日本の戦前のやり方が間違っていたことを間接的に認めていると判断したからだろう。
中国社会科学院日本研究所の研究員である呉懐中氏は10日、環球時報のインタビューに応じた際に、「小野寺氏は歴史問題で右傾化し、歴史修正主義の間違いを犯している。中国は、彼の行為は戦後の国際レジームを脅かすと判断し、批判したことがある。ゆえに小野寺氏の発言は、中国への反撃を試みたものだろう」と分析した。
小野寺氏は講演で、中国の映画作品に「毛沢東がカイロ会談に出席」する内容が含まれることに言及した。中国メディアがすでに説明を行っているにも関わらず、小野寺はこれを引用し続けた。これは小野寺氏に論拠がないことを説明するだけだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月11日