◇経済・安保以外の訪問目的
安倍首相は22−28日の一週間に渡り、モンゴルと中央アジア5カ国を歴訪し、各国首脳と会談を開く。資源調達の多様化を促し、インフラ協力により日本と中央アジアの安保・経済協力を強化するという狙いがある。
日本経済新聞は先ほど、「経営者が随行し、経済協力の手段により、石油・天然ガスなどの資源が豊富な地域との連携を協力し、エネルギーの安定供給を確保する。安倍首相は地域安全、国家経済の発展、個人投資の誘致などの問題について、中央アジア諸国の首脳と議論する」と報じた。日本が中央アジア諸国のインフラプロジェクトに財政援助を提供し、中央アジア諸国が日本にウランや非鉄金属の原材料などを提供する問題を巡り、双方は多くの契約を締結する見通しだ。
◇中央アジアの「パイ」を得る
菅義偉官房長官は20日、「中央アジアは天然資源が豊富で、ユーラシア大陸の中心に位置する重要な地域だ」と述べた。中央アジアの石油、天然ガス、レアメタルなどは、豊富な埋蔵量を誇る。また中央アジアの地理的位置も非常に重要だ。「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の建設後、その戦略的地位はさらに過小評価できなくなる。
日本は政治大国の道を歩む中、中央アジア諸国を抱き込もうとしているが、これは中央アジアの「パイ」を得るためだ。日本は2004年に「中央アジア+日本」という対話枠組みを提唱した。中国社会科学院日本研究所外交研究室主任の呂耀東氏は、「安倍首相の中央アジアへの経済援助は最近始まったことではない。日本は経済協力を突破口とし中央アジア事業への介入を拡大し、国際社会への参加を示し、世界的な影響力を高めようとしている」と分析した。