外交学院国際関係研究所教授の周永生氏も、「モンゴルや中央アジア諸国が不況に見舞われる中、日本はこの隙を突いて進出し、中央アジアへの投資を拡大し、中央アジアにおける戦略的地位を固めようとしている」と述べた。
◇野心は実現されるか
相手を惑わし目的を達成する、これは安倍政権の一貫した手法だ。安倍首相の今回の歴訪の根本的な目的は政治にある。
日本は持続的な経済援助により、中央アジアとの関係の発展で一定の成果を手にしている。トルクメニスタンの他に、中央アジア4カ国は日本が国連安保理常任理事国になることを支持している。周氏は、「日本と中央アジア諸国の間には歴史問題も、現実的な対立も存在しない。経済援助により政治の力強い支援を得ようとすれば、中央アジアは安倍首相に『買収』され、その『世界の政治大国』という狙いに加勢する可能性がある」と話した。
安倍首相が中央アジア事業に無理に介入しようとすれば、ロシアから注目されることになる。中央アジアはロシアの「裏庭」と見なされている。周氏は、「日本は米国の勢力の支持者だ。ロシアが安倍首相の今回の歴訪を警戒しないわけがなく、ロシアの伝統的な勢力を奪うことに備えるだろう」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月26日