吉田部長によると、東北地区を訪れる中国人観光客の数は、挽回不可能な数まで減少。地震後に東北を訪れた中国人観光客は年々減少し、最近は年間3万1000人と、震災前の4万4000人の約7割の水準まで落ち込んでいるという。
吉田部長はこうした外部からの不安の声に対して「私は毎日福島の農産物を食べている。福島周辺地区の放射能は毎日測定され、データによって農産物や海産物の安全性は確認されている」との自信を示し、さらに「福島原発の中心部10キロ以内については帰宅が禁止されているが、それ以外の場所ならいつでも戻ることができる」と強調している。
東日本大震災によって、福島沿岸の観光施設や水産物、水産加工品は大きな打撃を受けた。「仙台などの内陸部は震災前のレベルに完全に回復しているが、沿岸部の町や村は依然として回復途上にある」(同部長)のだという。