日本の国産リージョナルジェット旅客機「MRJ」が11日、愛知県の名古屋空港で初の飛行試験を行った。日本メディアは、日本の航空業界で「ペーパープレーン」(図面上の飛行機)と呼ばれてきたMRJがついに飛び上がったとこれを歓迎した。環球時報が伝えた。
日本共同通信の11日の報道によると、MRJの研究開発計画はこれまで5回にわたって延期され、納入も当初の計画から約4年の遅延を余儀なくされた。リージョナルジェット旅客機は通常、100席以下の小型旅客機を指す。MRJは、日本三菱重工社が本体を設計し、組立も日本国内で行っているものの、純日本製の部品はわずか30%前後にすぎない。報道によると、MRJを構成する部品は約100万個に達し、自動車の30倍以上に達する。MRJが成功すれば、中小企業の参加する機会も増える見通しだ。
「日本経済新聞」の11日の分析によると、日本の航空機産業はこれまで、米ボーイングの航空機などへの部品提供にとどまってきた。「初飛行を終えて2017年に型式証明を取得すれば、日本は世界の航空機産業に新たな歴史を刻むことになる」
東京品川駅に三菱重工の本社がある。ホールに入ると、三菱の小型ジェット機の巨大な映像がディスプレイに映し出されている。「長年にわたって開発されてきた航空機の飛行試験がついに行われる」。広報担当者は飛行試験前、記者にそう語った。
日本の政治評論家である田中氏は記者に対し、「戦前日本が生産していた零式戦闘機は、その性能などで欧米の飛行機メーカーを震撼させたが、日本は戦後、軍事工業での生産資格を失った。リージョナルジェットの生産実現は、軍用・民用両面でのブレークスルーと言える」と語った。
専門家によると、中国の航空機製造と比べると、発電機製造の歴史のある三菱重工は、エンジン面でより豊かな技術の蓄積を持っている。原材料の面でも、日本には、炭素繊維など中国にまさる部分が少なくない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月13日