日本がTHAADを導入、中国をけん制

日本がTHAADを導入、中国をけん制。

タグ: THAAD,高高度防衛ミサイル,日本

発信時間: 2015-12-07 10:01:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

共同通信社によると、日本防衛省は自衛隊に米国の地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を導入する方針を明らかにした。軍事専門家の梁芳氏は、「日本がTHAADを配備すれば、米国のミサイル防衛システムが中国側に大幅に拡張し、中国の海外進出をけん制する効果を発揮する。しかし中国海軍はすでに第一列島線を突破する能力を持つ。中国の攻撃型原子力潜水艦と大型艦艇が列島線を突破すれば、米日の第一列島線の封鎖に効果的に対処できる」と指摘した。

防衛省の関係者は、日本のTHAAD導入は防衛能力の「カンフル剤」であり、かつ米日・米韓同盟にとっても「有力な選択肢の一つだ」と述べた。米国はこれまでもアジア太平洋にTHAADを配備し、他国の同地域における軍事能力を抑制しようとしていた。

梁氏は、「日本がTHAADを導入するのは、まず米国のアジア太平洋リバランス戦略に協力し、北東方面から中国やロシアなどを包囲するためだ。日本は朝鮮のミサイル攻撃の備えを口実としているが、朝鮮のミサイルが日本の脅威になるわけがないので、日本の真の狙いが中国にあることはよく知られている。それから日本は、北東アジアの第一列島線付近の海域には、中国と朝鮮が発射するミサイルが必ず通過する場所があると判断している。本州の重要な地点にTHAADを配備することで、米国の同地域における陸上ミサイル防衛の空白を補い、海と陸のミサイル防衛ネットワークを形成し、ミサイル迎撃の死角を消すことができる」と分析した。

梁氏は、「日本は自国が米国にとって重要であることを強調するため、アジア太平洋リバランス戦略に緊密に連携している。米国に補うべき不足があれば、日本は積極的に反応し最前線に立つ。日本がTHAADを配備すれば、米国のミサイル防衛システムを中国周辺に大きく推し進めることになる。これは中国の安全防御コストを拡大するばかりか、中国の進攻能力を割り引くことになり、中国の海外進出をけん制する効果を発揮する」と述べた。

軍事専門家の尹卓氏はインタビューに応じた際に、「第一列島線の封鎖は常に、米日の共同作戦の重要な目標だ。米国の原子力潜水艦と空母艦隊によって封鎖し、さらに情報化の手段を加えれば、一定の効果を発揮できるかもしれない。中国はこの状況を念頭に、列島線の外で、原子力潜水艦や大型水上艦など一部の作戦能力を残しておくべきだ」と指摘した。梁氏は、「中国海軍はすでに第一列島線を突破する能力を持つ。中国の新型駆逐艦・護衛艦が第一列島線を突破すれば、その卓越した防空・対艦・対潜能力により、米日の第一列島線の封鎖に効果的に対処できる。また中国のミサイルを搭載した攻撃型原子力潜水艦が第一列島線を突破すれば、作戦半径を大幅に拡大できる。また第一列島線から遠く離れた場所から、中国を攻撃しようとするターゲットに攻撃を仕掛けることができる。将来的に空母艦隊総出で第一列島線を突破し、中国軍の地域内における防空・進攻能力を大幅に引き上げる可能性がある」と分析した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月7日

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