日本メディアが靖国神社爆破事件の全容疑者(27)の身元を公開したことに、韓国が不快感を示している。韓国外交部の趙俊赫報道官は10日の定例記者会見で、韓国政府が外交ルートを通じ、日本政府に正式に抗議したと表明した。日本メディアが伝えた。
韓国外交部は同日早朝、駐日韓国大使館を通じ日本大使館に抗議した。趙報道官は、「日本メディアは全容疑者の写真と名前を公開し、身元の情報を過度に詳細に伝えた。容疑者の身元に関する情報をぼかさないのは日本メディアの慣例だが、韓国メディアは事件もしくは事故を報道する際に慎重な態度を取る。ゆえに韓国では、日本のやり方が配慮に欠けていると見なされている」と述べた。
しかし日本政府の報道官である菅義偉官房長官は同日の記者会見で、警察当局は顔写真を提供しておらず、ゆえにメディアの自主的な判断だったと述べた。
趙報道官は本件の韓日関係への影響について慎重に回答し、「調査の進捗を静観し、結果が出る前に判断をすることはできない」と述べた。趙報道官は、全容疑者が先ほど韓国の領事の訪問を受けた際に不満を示したかについて、「本件はまだ調査中のため、具体的な内容を明かすことはできない。全容疑者には十分な領事支援を提供しており、必要な協力を継続する」と述べた。
東京都千代田区の靖国神社で先月23日午前、爆発音が響いた。日本の調査機関は事件発生前後の現場付近の監視カメラを調べ、全容疑者を容疑者として特定した。全容疑者は事件発生の2日前(21日)に訪日し、事件発生当日に帰国した。しかし12月9日に再び訪日し、羽田空港で日本の警察当局に逮捕された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月11日