中国空軍は11月27日、H-6Kなど複数のタイプの軍機を派遣し、宮古海峡を抜けて西太平洋の遠洋へと飛行する訓練を行い、第一列島線を1000キロメートル余り飛び出した。日本自衛隊はこれに対し、F-15戦闘機を緊急出動させ、追跡と監視を行った。軍事専門家の曹衛東氏は、北京テレビ局の軍事解説番組「軍情解碼」の取材に対し、H-6Kが第一列島線を1000キロ余り飛び出したことは、搭載した巡航ミサイルの打撃範囲が日本やグアムを覆うこととなったことを意味しており、中国空軍の遠洋訓練を日本が注視する原因となったと指摘した。
日本メディアは11月28日、日本自衛隊はF-15戦闘機を出動し、日本南部の島嶼に接近した中国の軍機に対応したと報じた。時事通信社は、防衛省の関係者の話として、「中国機のうち6機が、東京から南西に1700キロ離れた、沖縄本島と宮古島の間の公海上空を通過した。中国の軍機による日本の領空侵犯はなかった」と報じている。
中国空軍の報道官を務める申進科上校(大佐)は、空軍は戦略的な軍種であり、戦略能力は国家利益に対応し、国家の発展に信頼できる上空の安全保障を提供するものだと指摘した。今年年初以来、空軍は4回にわたって西太平洋への遠洋訓練を行い、航空兵の遠距離・遠洋体系における作戦能力を高めてきた。
中国空軍が第一列島線から1000キロ以上飛び出したのは今回の遠洋訓練が初めてではない。今年8月14日には、中国の複数のタイプの軍機が複数の空港から離陸し、バシー海峡を通って西太平洋へと飛行して遠洋訓練を行った。この遠洋訓練で中国軍機は第一列島線を初めて1000キロ以上飛び出した。