H-6Kは中遠距離の爆撃機であり、空中をベースとした重要な遠距離打撃戦力である。長距離奇襲や広範囲パトロール、スタンドオフ打撃能力を備えている。米誌「ナショナル・インタレスト」の報道によると、H-6Kは、空中で給油することなしに武器を搭載して3000キロ以上を飛行することができる。空中で給油すれば、基地から5000キロ離れた場所へも飛行できる。搭載される超音速対艦ミサイル「YJ-12」または巡航ミサイル「CJ-20」はそれぞれ400キロ・2400キロ離れた目標を攻撃できる。H-6Kは太平洋の奥深くに入り込み、米国の艦隊を襲撃し、米国のグアムの爆撃機基地の打撃に有効な範囲へと入り込むこともできる。
米メディアの報道によると、H-6Kは、近代化された空対地レーダーシステムを配備している。このシステムは、ミサイルの目標のポジショニングをサポートし、ミサイルによる敵艦船の探査と命中の比率を高めることができる。
曹衛東氏によると、第一列島線からグアムまでは約2400キロの距離がある。中国空軍の軍機が第一列島線を突破して1000キロ余り飛行を続けたということは、グアムから1000キロ余りの距離しかないということになる。H-6Kが巡航ミサイルを搭載していれば、その打撃範囲はグアムを覆うこととなる。日本ももちろん、H-6Kの打撃範囲に入る。中国空軍の戦力の高まりを示すもので、中国空軍の遠洋訓練を日本が注視する原因となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年12月10日