現在はSNSで旅行の経験を共有することがブームになっている。中国人客も団体旅行を個人旅行に変え、よく知られた人気観光スポットに行くのではなく、各地の独得な魅力を掘り出そうとしている。香港紙『南華早報』(電子版)が4日、共同通信社の記事を引用して伝えた。
王瑜亭さん(27、音訳)は北京出身で、国慶節(新中国成立記念日)の長期連休中に日本を4日間旅行した。王さんは団体旅行に2回参加したことがあったが、今回は刺激を求め初めて1人で訪日した。
王さんは、「旅行会社とガイドがなくても、ネット上で航空券を手配し、iPhoneで観光地を検索し、SNSを閲覧し、スケジュールを組むことができる」と話す。
「多くの旅行のアイディアは、微博(ミニブログ)の友人から得た。彼らが自撮り、更新状況、短い動画を投稿してくれるおかげだ」
楊莉さん(40、音訳)は、広州出身だ。彼女はクリスマス前に訪日ツアーに参加し、ガイドに従い東京のショッピング街の銀座を訪れた。しかし彼女は自由時間を増やしリラックスし、日本の風俗に親しみたいと思った。
楊さんは、「私たちは昨日、名古屋で温泉を利用したが、今日はすぐに買い物に連れ出された。できれば次は友人と訪日し、温泉や伝統食品を楽しむため時間を費やしたい」と語った。
東京のコンサルティング会社「フレンドリージャパン」は、中国人向けにサービスを提供している。近藤剛社長は、「この数年間で、訪日する中国の個人客が増加を続け、5割弱増えている」と説明した。