日本の自衛隊は近年、南西諸島への対艦ミサイルの配備を続け、中国海軍が大洋に出入りするための航路を封鎖している。米ナショナル・インタレスト誌(電子版)は1月2日、日本のこの措置にはより深い意味があり、自国の接近阻止・領域拒否(A2/AD)戦略を発展させることを目的としていると報じた。その目標は、中国海軍の一挙壊滅だ。
同記事によると、日本は本島から台湾の間の1400キロ内に点在する200の島嶼を利用し、対艦・防空ミサイルによる防御ラインを構築しようとしている。ミサイル配備は何も秘密のことではないが、これによって西太平洋で中国をけん制すると日本の高官が発言したのは初めてだ。これは日本版のA2/ADと言える。
同記事は、自衛隊はこの配備により中国の大半の作戦能力をけん制し、中国のマンパワーと資源をすり減らすことができるとしている。中国は日本の対艦ミサイルの脅威に対処するため、この封鎖線に約600マイル幅の空間を打開する必要がある。中国がそうする場合、空軍および大量の弾道ミサイルと巡航ミサイルで攻撃を仕掛ける必要があるため、中国軍の限りある弾薬・軍機・パイロットの消耗が激しくなるというのだ。