少年の中国訪問に付き添った上海の関係者は取材に対し、「ネット有名人である彼には、我々も興味があり、全プロセスに同行した。少年はまず、宝山キャンパスで8回試合をしたが、結果は1勝7敗だった。虹口キャンパスでの成績はもっと悲惨だった」と語った。少年は2005年生まれで、今回対戦した中国の少年選手たちよりやや若かった。また、技術的な特徴にも大きな違いがあったという。
少年の名前について、曹燕華卓球学校側はコーチ1人が知るのみだとし、プライバシーの保護のためか、それ以上の情報は公表されなかった。
数日間の試合ぶりを見た中国のコーチは、日本の少年の技術はなかなかのものだと評価を下した。ただ、「彼にはまだ基礎的な訓練が足りない」という。これは、各テクニックの正確さと緻密さに欠けるということだ。「逆に、彼の試合経験は中国の少年選手を大きく上回っている。例えば試合中にタイムを要求したり、戦術の応用も柔軟で、これまで試合を通じて能力を高めてきたことが伺える。中国の選手が彼くらいの年齢のころは、細かい点に至るまでテクニックの向上に力を入れている」。