日本の安倍晋三首相は申年の春節(旧正月)を控え、中国語新聞・中文導報を通じ、在日華僑・華人に新春の祝賀メッセージを送った。安倍首相は、「新年が日中関係がより発展する年になることを心から願う」とした。要約は下記の通り。
一昨年の北京APEC首脳会議以来、日中関係の改善に向け意見交換するため、中国と首脳会談を開いてきた。また昨年には、北京での歌舞伎上演、NHK交響楽団のコンサートといった大型文化イベントが催された。議員や青少年の交流など、各分野の交流が頻繁に行われた。昨年通年の訪日中国人客数は過去最多となった一昨年の2倍に達し、延べ約500万人となった。
日中関係は着実に改善に向かい発展している。この流れをさらに確かにするため、戦略的互恵関係の構想に基づき、大局的観点から政治、経済、文化、人々の交流などの幅広い分野で関係を発展させ、安定した友好関係を構築していきたい。
日本の首相が同紙に春節の祝賀メッセージを寄せるのは、近年恒例となっている。2008年には福田康夫首相、2009年には麻生太郎首相、2010年には鳩山由紀夫首相、2011年には菅直人首相、2012年には野田佳彦首相がメッセージを寄せた。安倍首相は2013−15年にメッセージを寄せており、日本の在職中の首相としては6人目の、9回目のあいさつとなった。2001年の小泉首相を含めるならば、日本の在職中の首相は同紙に祝賀メッセージを10回寄せたことになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月4日