国連は2日、朝鮮が国連に「今月中に地球観測衛星を1基打ち上げる」と通告したことを確認した。潘基文事務総長はその後声明を発表し、朝鮮に「弾道ミサイル技術」により衛星を打ち上げないよう呼びかけ、「これは深い懸念を抱かせる動きだ」と述べた。朝鮮が核実験を実施してからまだ1ヶ月が経過したばかりで、国際社会はすでに深い懸念を抱いている。朝鮮がこの時期に衛星を打ち上げようとしていることで、米日韓が極度に緊張し、「強硬な反応」を示している。
朝鮮の衛星打ち上げについて、米日韓はなぜこれを長距離弾道ミサイルと推測するのだろうか?ロケットと弾道ミサイルにはどのような差があるのだろうか?
分かりやすく説明しよう。ロケットと弾道ミサイルはロケットエンジンを動力とする。両者の飛行の原理、構造、飛行制御システムなどはほぼ一致する。異なるのは、ロケットは衛星、宇宙船、探査機などを打ち上げるが、弾道ミサイルは弾頭を搭載する点だ。
衛星と弾道ミサイルを判断する場合、外観や発射後の運動の特徴を分析することになる。だが朝鮮の衛星がまだ打ち上げられてもいないのに、米日韓が弾道ミサイルと主張するのはなぜだろうか?
◇ミサイルと判断する根拠は?
米日韓は衛星写真に基づき、朝鮮が打ち上げるのが宇宙船か長距離弾道ミサイルであるかを判断しようとしている。これは主観的な憶測によるものであり、これを根拠とすることはできない。特に朝鮮半島の外にある日本が、現時点の憶測で軍事的措置を検討することは非常に軽率である。
朝鮮政府が発表したのが衛星であるならば、関連国は衛星のロケット、打ち上げの状況、軌道上の運行に基づき、衛星であるかミサイルであるかを判断し、最終的に結論を下すことができる。
日本は朝鮮が打ち上げるのが宇宙船かミサイルであるか分からない状況下、破壊措置命令を下しているが、これは国際法に違反する行為だ。