朝鮮が衛星を打ち上げる前日の2月6日夕方、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」が、沖縄県石垣島の港湾に停泊し、発射機2台をゆっくりと降ろした。地対空誘導弾「PAC3」が、姿を現した。
日本側の説明によると、石垣島へのPAC3配備は、朝鮮からのいわゆるミサイルの脅威に備えるためだ。しかしながら慎重に観察すると、自衛隊が最近、沖縄方面で動き続けていることが分かる。レーダー基地の設置、第9航空団の発足、機動部隊の配備の加速など、日本は沖縄諸島を「要塞」とする構えを見せている。
【南西方面の防御を重視】
日本は沖縄を含む南西諸島の防御を強化しているが、これは早くから設定されていた戦略的目標によるものだ。
2014−18年の中期防衛力整備計画は、自衛隊の沖縄本島および南西の離島の兵力強化に関する全体枠組みを示している。南西方面の駐留軍の規模を大幅に拡大する一方で、航空兵、防空・対艦ミサイル、偵察・監視などの専門的な力を充実させることで、第一列島線という重要なラインの攻撃・防御能力をさらに強化しようとしている。
現状を見ると、自衛隊は沖縄県の先頭諸島に、陸海空の各兵種を配備することになる。これにはレーダー部隊、航空部隊、地対空ミサイル部隊、対艦ミサイル部隊などが含まれる。