【第一列島線を封鎖、攻守を兼ね備える】
軍事専門家は、日本は中国を仮想敵国として、南西諸島の軍事力の配備拡大に取り組んでいると分析した。日本は南西諸島に矛先を向け、第一列島線を「封鎖」することで、攻守を兼ね備えるという軍事的野心を満たす。
第一列島線とは、北は千島列島、南はフィリピンの諸島に至る「チェーン」のことだ。これは米国のダレス元国務長官が提唱したもので、冷戦中にはソ連を警戒し、特にソ連の戦略ミサイル潜水艦の太平洋への出入りをけん制した。冷戦の終結に伴い、第一列島線は中国をけん制する戦略的戦線とみなされるようになった。
日本の「防御」にとって、沖縄付近の航路は海・空の勢力が北西太平洋に入るための重要なルートだ。特に宮古島と沖縄の間の宮古海峡は幅260キロほどで、第一列島線の中で最も広い航路だ。この海域を把握すれば、太平洋に出入りするルートを効果的に封鎖できる。「進攻」にとって、この海域は東アジア大陸に近く、海・空の進攻の前線基地にふさわしい。
自衛隊は以前、南西諸島に一定規模の部隊を駐留させていたが、先島諸島(石垣島、宮古島、西表島、与那国島など)には駐留させていなかった。先島諸島は沖縄本島から200−500キロ離れていることから、日本国内の一部の人はこの一帯を自衛隊の「空白地帯」と呼び、駐留を主張していた。
自衛隊は近年、武器装備を更新すると同時に、戦略の大転換を図り、より攻撃的な策を練り始めている。そのうち沖縄の「要塞化」は目立った現象だ。この平和憲法を無視する過激なやり方は、地域のパワーバランスを破壊し、アジア太平洋の平和と安定を脅かすと分析されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月16日