2.何事も八分目
「健康的な心拍数は0.8秒ごとに1回だ。これは人体の循環のベストコンディションだ」
「調理時に塩の量を小さじ1杯から0.8杯にできれば、食材そのものの味を留められるほか、腎臓の負担を軽減できる」
「食べるときは腹八分目で」
日本のサイエンスライターで医師の賀志貢氏は、「0.8ライフ」という理念を提唱した。この理念は現在、流行中の健康的なライフスタイルになっている。すべてに全力を尽くすのではなく、8割の力を使うだけでよい。余裕を持ち2割を残し、次のために力を蓄える。
3.正常体温が1度上昇、免疫力が6倍に
医学書に記載されている、日本人の脇の下の平均体温は36.89±0.34度だ。しかしこれは実際には、50年前の日本人の体温で、現在多くの人は35度を越す程度となっている。人類の平均体温は36.5度であるはずだが、この体温に達する人は非常に少ない。
体温が下がると血管が収縮し、血流が滞り、血圧が上昇し、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症を引き起こす。水が冷えれば氷になるように、すべての物質は冷えると硬くなる。しかも体温の低下は、血液中の糖分や脂肪などのエネルギー源の燃焼を妨げ、尿酸やピルビン酸などの老廃物の燃焼と排泄を妨げる。こうして血糖値、血中脂質値の上昇や、痛風といった症状が生じやすくなる。
人体の4割以上のエネルギーは、筋肉によって生まれる。人々はかつて、生活する上で運動が不可欠だった。しかしこの40年間の科学技術の発展により、現代人は肉体労働にほとんど従事しなくなった。
運動もしくは肉体労働によって汗をかくと、体温が1度上昇する。体温が1度上昇すると、免疫力が5−6倍になる。そのため1日に1回でも汗をかけば、病気にかかりにくくなる。