作業員の仕事は置くだけ
センターに一般倉庫のように荷物がいっぱいあふれているイメージはない。作業員の仕事はラインの投入口に立って、全国から送られてきた荷物をラインの上にそっと載せるだけである。
センサーが自動読み取り
ラインに載る前に、荷物は照射される赤い光をくぐり、データをスキャンされる。ここでの作業員の仕事もラベルの読み取りが正確に行われるように荷物を機械に近づけるだけである。
ラインはまるで地下鉄の路線図のようである。25か所の投入口からラインに載せられた全国から集められた荷物は、データがスキャンされたあと、エリアごとに48の出口に向かう。その後、トラックに載せられて、東京都内の48のエリアのあなたの手元に届けられるというしくみである。
ラインのスピードは時速9.7キロ。1時間当たり最大で4万8000個、1分当たりに直すと800個を運ぶことができる。
ヤマト運輸ではこのほど「LINE」による配達依頼を受け付けるサービスを始めた。「LINE」の友達どうしであれば、住所を入力することなく荷物を送ることができる。過去の配送データの履歴ではなく、位置データ情報を利用するしくみである。こんごは、位置情報をさらに活用し、配送ルートづくりや人員の配置など業務の効率化も進めていく。そうすれば「ラストワンマイル」と呼ばれる玄関先までの数キロの輸送の時間がさらに縮まり、利便性も充実していくことになるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月6日