日本の防衛省と自衛隊は、南中国海の周辺国との安全保障協力を強化する。日本の海上自衛隊は4月、インドネシアが主催する多国間共同訓練「コモド」に参加し、米国や東南アジア各国の海軍と協力関係を深める。フィリピンやベトナムには潜水艦や護衛艦を寄港させる。日本メディアが伝えた。
フィリピンには、4月27日まで練習航海する海自潜水艦が、南中国海に面するスービック港に寄港する。日本の潜水艦のフィリピン寄港は15年ぶり。
潜水艦に同行する護衛艦2隻は、ベトナム南部のカムラン湾にも初めて立ち寄る。カムラン湾は中国が人工島を造成している南沙諸島に近い。同地域での自衛隊の存在感を示す狙いがある。
日本は軍の能力構築の支援も強化する。防衛省は3月中にも日米豪3カ国で、ベトナム海軍への研修会を開く。
ベトナムは陸軍が中心で、海軍力強化が課題になっている。14−18日にはベトナム軍担当者に対し、国連平和維持活動(PKO)に関する研修を行った。
フィリピンとは、南中国海の警戒・監視にあたるため、海自の練習機TC90の貸与に向けた協議にも入る予定だ。日本は整備方法について、フィリピン海軍に研修することも検討中だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月22日