被災後の日本、暗い一面も

被災後の日本、暗い一面も。

タグ: 東日本大震災,熊本地震

発信時間: 2016-04-21 11:01:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本社会と日本人は被災後の優れた振る舞いにより、人々に深い印象を与えている。2011年の東日本大震災の時と同じように、熊本地震後も社会の秩序が保たれ、人々も落ち着きを見せている。これは再び、中国のネット上のホットな話題になった。「避難所のトイレには汚物がなく清潔で、スリッパがきれいに並べられ、水で流すことができる」中国のSNSで投稿された、秩序正しさを証明する画像は、多くのネットユーザーから好評を博した。

しかしこれは被災後の日本人のすべてではない。日本メディアの報道によると、熊本地震の発生後間もなく、被災地の治安状況が急速に悪化した。警察当局の統計データによると、熊本市中心部の多くの家屋と事務所が、白昼堂々と荒らされている。4月16日と17日の両日だけでも、警察は20回以上の通報を受けた。警察庁は、多くの人が帰宅出来ていないため、今後も通報が増えると予想している。このような被災地の窃盗事件は、東日本大震災後の被災地でも発生していた。

また日本の主流メディアは「スクープ」として、「朝鮮人が被災地で井戸に毒をまいた」というネット上の驚くべき情報を伝えた。熊本地震が発生した14日夜より、「朝鮮人が井戸に毒をまいた」といった情報が、日本のSNSであっという間に広がり、何度も転載された。本件は1923年9月に関東地方で発生した、M7.9の大地震を想起させる。この地震では10万5000人の死亡者と行方不明者が出た。日本メディアと右翼分子は当時、「朝鮮人が井戸に毒をまいた」といったデマを流布し、日本人は朝鮮人に激しい恨みと敵意を抱いた。6000人以上の在日朝鮮人が、軍隊と警察、さらには消防隊によって虐殺された。これに各種「自警団」を加えると、1万人以上が虐殺された。さらに痛ましいことに、当時700人以上の罪なき中国の同胞も、日本の軍隊、警察、ナショナリストによって「ついでに」虐殺された。しかし現在まで、日本当局は謝罪も賠償も行っておらず、真相を明らかにしようとしていない。

熊本地震後のデマからは、日本の震災後のSNSにも「負のエネルギー」が満ちていることが分かる。また日本社会の深層的な、封建的で排他的な意識と伝統を感じることができる。大規模な災害発生後、日本社会には常に排他的なデマを流布し、人々の視線を引き付けようとする人間がいる。これは熟慮すべきことだ。

しかしながら、熊本地震後に被災地で相次いで生じた窃盗事件やデマの流布は、日本社会の「非主流」である。中国人が知る、被災後の日本人の秩序正しさは真実だが、日本社会は決して「完全無欠」ではない。我々は震災時の日本社会の秩序正しさと冷静さを目にしなければならないが、暗い面にも目を向けなければならない。こうすることで我々はより全面的かつ理性的に日本社会を認識でき、自分たちの社会をより全面的かつ理性的に認識できる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月21日

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