日本メディアの25日の報道によると、北海道観光振興機構は先ほど、昨年発行した中国人観光客に向けたマナーガイドを改訂した。「中国人には常識がないと決めつけている」と受け止められかねない表現など、不適切な部分があると中国人から指摘されたためという。
25日付産経新聞は、「同機構によると、中国人旅行者の数が増える中、『部屋を汚す』『騒ぐ』ケースが散見され、宿泊施設の間で中国人旅行者の受け入れに尻込みする動きが見られた。宿泊施設の不満を解消し、観光客にも北海道での滞在を楽しんでもらう方法はないかと考えた機構は昨年8月、イラストを交えたガイドを出した」と伝えた。
しかし共同通信によると、このガイドの表題は「北海道旅行常識」で、イラストはマナー違反を表現する「×」だらけであり、「まるで全ての中国人に常識がなく、マナー違反をしているような内容じゃないか」と現地で暮らす中国人から批判が上がった。
共同通信によると、同機構は「一部の内容に偏見がある」ことを認め、ガイドの改訂を決定したという。改定後の表題は「北海道旅行心得」で、日本でどのような行為がマナー違反に当たるのかを説明するだけで、「×」の記号が使われなくなった。例えば、中国人は商品が本物であることを確認するため箱を開ける習慣があるが、改定前のガイドはこれを犯罪行為だとし、「×」を入れていた。改訂後のガイドでは、日本製品は「開けなくても安心して購入できる」と変更されている。ガイドのマナー違反に関する表現は、すべて「〜〜の場合」に変えられており、「中国人には常識がない」と感じさせる表現が削除されている。