中日韓、歴史などの敏感な問題を適切に処理し、協力を新たな高みに押し上げるべき＝外交副部長
中日韓、歴史などの敏感な問題を適切に処理し、協力を新たな高みに押し上げるべき＝外交副部長。
タグ： 中日韓パブリックディプロマシー・フォーラム 2016年中日韓協力国際フォーラム
中日韓首脳会談の成果を実行に移すため、中国公共外交協会と中日韓三国協力事務局は4月29日、中国・北京の釣魚台国賓館で「第1回中日韓パブリックディプロマシー・フォーラムならびに2016年中日韓協力国際フォーラム」を共催した。中国外交部党委員会書記、常務副部長の張業遂氏は式辞の中で、「3カ国は歴史を直視し未来を見据える精神に基づき、関連する敏感な問題、特に歴史問題を適切に処理し、関連する二国間関係をさらに改善し、3カ国の協力の政治的基盤を強固なものにすべき」と強調した。張氏の発言内容の一部は下記の通り。
中日韓は引っ越しできない隣人である。3カ国の協力を強化・深化するためには、堅固な政治的基盤と国民の広い支持が必要だ。基礎が脆ければ、山が揺れると言われる通りだ。我々は歴史を直視し未来を見据える精神に基づき、関連する敏感な問題、特に歴史問題を適切に処理し、関連する二国間関係をさらに改善し、3カ国の協力の政治的基盤をを強固なものにすべきだ。我々は大所に着目し、3カ国に共通する利益が食い違いを上回ることを認識し、客観的かつ理性的に相互の発展を見据えるべきだ。我々は率直な意思疎通により、相互信頼を深め、疑いを減らし、対話と協力によって安全を促進するべきだ。また責任ある態度により、世論を正確にリードし、互いに向き合い干渉を排除し、3カ国の各分野での協力推進に向け良好な条件を整えるべきだ。
中日韓の協力には良好な現実的基礎と、幅広い発展の空間がある。我々は3カ国の協力を新たな高みに押し上げるため力を集め、各分野の協力の成果を国民に広く行き渡らせるべきだ。3カ国は中日韓自由貿易区の交渉の加速を足がかりとし、東アジア一体化の建設を積極的に推進し、各自の比較優位性の十分な発揮を踏まえた上で、重大インフラ整備などの国を跨ぐ協力モデルの構築を積極的に促すべきだ。中国は中国の設備製造のコストパフォーマンスの強みを、韓国と日本のハイテク、周辺諸国の発展の需要と緊密に結びつけ、生産能力をめぐる国際協力を展開し、3カ国によって新たなブランドを樹立し、各自の経済成長と世界経済回復に新たな原動力を提供する意向を持つ。革新的な政策交流の強化を中心とし、中国の革新駆動型発展戦略、韓国の創造性経済政策、日本の科学技術立国政策を結びつけ、ソフトおよび情報技術・サービス、特にモバイルネットワーク、クラウドコンピューティング、スマート都市、ビッグデータなどの分野の協力強化を模索する。省エネ・環境保護、汚染防止、生物多様性の保護、循環型経済などの分野の協力の深化を続け、東アジア貧困削減の協力の提案を共に実行に移し、アジアの持続可能な発展と共同発展を促進する。
中日韓の伝統文化は似通っている。我々は友好・包容・調和の理念を共に提唱・実践し、3カ国の協力により広く堅固な民意の基盤を持たせるべきだ。我々は2020年までに3カ国の人員交流の規模を延べ3000万人にするという目標を設定した。3カ国は今後、夏季・冬季五輪を開催し、これを契機とし五輪経済および観光協力を切り拓く。我々は「東アジア文化の都」「アジアキャンパス」などのプロジェクトのブランド効果の活用を続け、3カ国の文化交流を拡大し、「東アジア文化の都」「欧州文化の都」の交流と協力を推進するべきだ。公共プラットフォームを多く構築し、公共資源を調整し3カ国の民間資源および社会の力を集め、国民間の相互理解と親近感を促進し、中日韓の各分野の交流と協力を支持し、プラスのエネルギーを提供するべきだ。
「中国網日本語版（チャイナネット）」 2016年4月29日
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