日本の岸田文雄外相は先ほど訪中した。日本の外相による2011年11月ぶりの訪中は、2012年末に安倍内閣が発足してから初の外相による訪中でもある。中日関係は近年、紆余曲折を経た。隣国の外相が長年に渡り相互訪問を実現できないことは、両国関係の異常を示す。岸田外相の積極的な訪中は、中日関係の改善に取り組む日本の試みを示した。中国は真剣に訪中を受け入れ、中国の両国関係改善への期待を示した。
事実を論じるならば、中日関係はこの1年余りに渡り改善の流れを示し、国際的な舞台で高官による交流を繰り返した。両国の一部分野における対話と協議が、すでに再開されている。しかしこの流れは力強いとは言えず、基礎は非常に脆弱だ。中日関係の異常な状態は、完全に日本側の責任だ。この異常な状態を終えるためには、日本が何度も願いを示すだけでは不十分であり、実際の行動によって誠意を示すことが極めて重要だ。
王毅外交部長は岸田外相と会談した際に、中日関係の改善について4つの願いと要求を示した。これらの願いと要求は、中国がこれから日本の中国に対する言行を観察・判断する基準になる。日本がこれを実行できるかどうかは、日本の中日関係改善への誠意を知る試金石になる。
(一)政治面で、日本が歴史を直視・反省し、一つの中国政策を守れるか否か。これは中日関係の重要な政治的基礎に関わる。歴史問題は長期的に中日関係を妨げてきた重要問題で、適切に処理できなければ両国関係に大きな傷をもたらす。首相を含む日本の高官が、靖国参拝と、歴史を歪曲し侵略を美化する発言を停止することは、日本が誠意を込めて歴史を見据えるための最低限の条件だ。