【黒幕】
中国社会科学院地区安全研究センター長補佐の楊丹志氏は、「南中国海の腹黒い思惑を持つ日本の裏には、米国という大きな後ろ盾がいる。米国は米日同盟の枠組み内で、日本により多くの責任を分担させようとしている。また日本が南中国海問題で中国に難癖をつけることを願っている」と指摘した。
「また日本も米国のアジア太平洋リバランスという風向きを正確に読んでいる。機会を借り国際的な地位と影響力、特に国際的な海洋秩序の構築における影響力を高めようとしている」
外交学院教授の周永生氏は、「日本は海洋国であり、その海上交通ルートは南中国海を経由するため、南中国海に対して合理的な要求を出せないわけではない。しかし日本の懸念と要求は異常だ。米国の後押しを受けながら、南中国海の航行の自由や『軍事化』などを利用することで中国をけん制し、南中国海情勢を乱し、漁夫の利を得ようとしている」と指摘した。
楊氏も、日本による最近の外交の取り組みには、中国との影響力争奪の意味合いが込められていると判断した。「最近、中国の訪問国と日本の訪問国が重複している。日本は中国に前後するようにして訪問しているが、これは中国の各国における影響力を相殺するためだ。海上問題は日本にとって、良き切り口だ」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月6日