日本の佐々江賢一郎駐米大使は米大統領選の観点を示し、「米国第一」の立場を強調した共和党候補のトランプ氏の立場に反対し、米日同盟の重要性を強調した。海外メディアが伝えた。
佐々江氏はワシントンで開かれたフォーラムで、「米大統領戦で、米国は孤立主義的立場を持つのかと思われる観点が示された。私はこのような米国を望まない」と述べた。
佐々江氏は、「米国のみを考慮するのではなく、米国の力強い、安定した毅然たる立場を望む。米国の強化に関する議論は承知しているが、世界において適切な役割を果たさずして強い国になれるだろうか」と述べた。
「重要なのは、米日同盟の価値、世界の大国の新興・復興の地政学的影響、米国の能力とパワーだ」
石破茂地方創生担当相は同フォーラムで、「候補指名争いに加わっている1人の発言が、日本において大きな懸念をもたらしている」と名前を伏せて述べた。
石破氏は、「誰が(米国の)大統領になるにせよ、(米日)同盟の真髄を理解し、我々が置かれている国際環境を正確に把握していれば、適切な政策を実行に移せるはずだ」と話した。
トランプ氏は先月末の講演で「米国第一」と発言し、米国の同盟国である日本が安保面で米国に「ただ乗り」していると称した。トランプ氏は自身が大統領に当選した場合、欧州とアジアの同盟国は米国の提供する安全保障の負担拡大に同意しなければ、自国を自ら守らなければならなくなると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月10日