ケリー国務長官は4月に広島を訪問した際に、米国が謝罪することはないという態度を示した。
日本の右翼はあの歴史をいじくり回し、第二次大戦中の凶暴かつ残酷で、愚かで向こう見ずな侵略の役割という「汚名」を返上しようとしているかのようだ。彼らはなぜ人類が一度に2発もの原爆を投下し、日本をこの強力な兵器の唯一の実験場にするという「濡れ衣」を着せたのか、真剣に考えようとしていない。本当にバカなのか、バカのふりをしているのか知らないが。
日本政府は中国などアジア諸国に対する謝罪に消極的だが、米国を謝罪させる道を黙々と前進している。彼らの論理は不可解だが、自分たちで感動し涙で満面を濡らしている。
オバマ大統領の広島訪問が安っぽい姿勢だとするならば、日本が数十年に渡り心血を注ぎ手にしたものは、世界の不審感と言えるだろう。安倍政権のこしゃくな計算は、おおっぴらにできるものではない。オバマ大統領は国際社会の記憶に残らない、もっともらしいことを言うだろう。
核兵器は賞賛するべき技術ではない。広島は70数年前に人類初の原爆を投下され、あれほど多くの死者を出したのだから、人々は確かに感慨ひとしおだろう。オバマ大統領は世界一の核大国の大統領として、広島でその「核なき世界」の構想を提唱しようとしているが、これは別に悪いことではない。安倍首相が良からぬ腹づもりを持っていても、本人が言えなければ世界も耳にすることはなく、腹の中で腐らせるしかあるまい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月12日