シンガポール〜マレーシア高速鉄道、中日が再び対決か

シンガポール〜マレーシア高速鉄道、中日が再び対決か。

タグ: シンガポール〜マレーシア 高速鉄道

発信時間: 2016-05-24 11:23:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国は23日、マレーシアにそうそうたる顔ぶれの鉄道代表団を派遣し、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道プロジェクトの受注に全力を注いだ。シンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道の受注をめぐる「前哨戦」が、密かに始まっている。中国の他に、日本、フランス、ドイツなども入札の意向を示している。海外メディアは現状に基づき、同鉄道の入札は再び「中日の対決」という局面を形成することになると分析した。

ロイター通信は23日、「中国鉄路総公司の盛光祖総経理は23日、代表団を率いてマレーシアを訪問した。中国鉄路総公司は同プロジェクトの中国側のリーダーで、代表団には中国中車、中国鉄建、中国鉄路通信信号公司、多くの金融機関の代表者が含まれる」と報じた。マレーシア英字紙『The Star』は、「中国は同鉄道を、現在最重要の海外プロジェクトとし、大規模な鉄道代表団をマレーシアに派遣した。土木工事、関連施設、車両など、高速鉄道の全産業チェーンの一挙受注を目指している」と伝えた。

マレーシア華字紙『南洋商報』は、「中国は同プロジェクトの受注に向け力強い攻勢をかけ続けている。中国の高官による代表団はクアラルンプールで重要人物と会談したあと、総出でシンガポールに向かい、日本やドイツなどが虎視眈々と伺うこのビッグプロジェクトの受注を目指す。このまもなく実施される鉄道計画について、マレーシアとシンガポールはまだ合意に至っていないが、プロジェクトをめぐる争奪戦が激化している。中国は必ず志を遂げようとしている。中国の高速鉄道技術は世界トップレベルで、高速かつ安全で信頼性も高い。建設コストも低く、最良の財務プランを提供できる」と報じた。

23日付日本経済新聞は、「マレーシアのナジブ首相は、マレーシア・シンガポール両国政府が年内にも高速鉄道計画に関する覚書に調印し、公開入札を来年の年初に行うと発表した。中国のほか、日本の新幹線、仏アルストム、独シーメンスなども入札に参加する見通しだ。世界の高速鉄道大手が、再び直接対決することになる」と伝えた。

世界の資本がアジア新興経済体の大型インフラプロジェクトに注目するなか、中日の「高速鉄道戦」が各戦線で同時に展開されている。日本もシンガポールとマレーシアの高速鉄道プロジェクトの受注に向け、高官をマレーシア政府高官との会談に頻繁に派遣し、「セールス」を行っている。日本政府とJR東日本は今月5日、クアラルンプールで高速鉄道展覧会を開き、日本の新幹線技術を大々的にPRした。日本経済新聞は、「建設コストと資金援助の面で、日本は中国に対抗しがたい。しかし日本政府は東南アジア諸国に、より安全で高品質な(高速鉄道)システムを選ぶよう働きかける」と報じた。インドネシアのジャカルタ〜バンドン高速鉄道は、日本ではなく中国が受注した。インドネシアやタイのこれまでの高速鉄道プロジェクトと同じく、今回の入札は中日間の「高速鉄道戦」に変化しそうだ。

シンガポール華字紙『聯合早報』は、マレーシアはすでに8割弱の鉄道プロジェクトを中国に委託していると報じた。マレーシアのナジブ首相は今年5月、日本経済新聞のインタビューに応じた際に、日本の新幹線技術は安全性と信頼性の面で高い競争力を持つと表明した。

南洋商報は、「シンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道は、マレーシアとタイおよび中国とタイを結ぶ高速鉄道とつながる、汎アジア鉄道構想の重要な一環となる。中国が同プロジェクトを建設すれば、同様のシステムによって地域内の鉄道を連結できる。日本の新幹線を採用した場合、システムが異なるため理想的な結果になりがたい」と分析した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月24日

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