長年使用されてきた国語義務教育教材の改訂版が、このほど完成した。この15年間使用されてきた国語教科書は姿を変え、湖南省・広東省・四川省など(北京を除く)で試験的に使用される。
語文出版社は先ほど、この改訂版の教材を発表した。約4割の内容が変更され、全体量も15%減少した。伝統文化に関する多くの内容を追加し、かつ学生の負担軽減に注目した。改訂版では、温書林作『南京大屠殺』が張純如作『南京大屠殺』の一部内容に変更された。文章の題名は『死里逃生』。
国語義務教育教材(改訂版)は計18冊で、小学一年生から中学三年生まで使われる。教材は「語文課程標準(2011年版)」を元に改訂された。
語文出版社の責任者によると、新教材はすでに「2016年義務教育用書リスト」に入れられている。つまり全国各地の400万人以上の小中学生が今秋から、小学一年生から中学一年生までの国語教材(改訂版)を使用することになる。北京は対象外。
教材の鄭偉鐘編集担当によると、新教材の主な特長は▽言語・文字の活用▽聴解・読解・作文・会話の同時進行▽中華の優秀な伝統・文化教育の重視――などとなっている。新教材では、文言文に現代語訳をつけることで、3年生から古文の学習を開始する。以前は5、6年生から古文を学習していた。
関係者によると、対象地域が国語教材(改訂版)をより良く使用できるようにするため、語文出版社はさらに多層的・全面的な教材研修活動を展開する。今回の全国教材研修の他に、語文出版社は6−8月の間に、湖南省・広東省・四川省・河南省・遼寧省・寧夏回族自治区・広西チワン族自治区などで、省クラスの教材研修を実施し、かつすべての対象地域で約100回の市・県クラス研修を実施する。