G7の不足を補う 中国にとってチャンス

G7の不足を補う 中国にとってチャンス。

タグ: G7 世界経済

発信時間: 2016-05-30 13:49:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

先ほど日本の仙台市で閉幕したG7財務大臣・中央銀行総裁会議において、各国は自国の発展の苦境と現実的な需要に基づき、世界経済発展の協調などの政策で異なる立場を示した。問題に対応する共通認識を形成できず、G7の苦境を再び露呈した。

第二次大戦後に米国を軸に世界経済秩序が構築されてから、米国は世界ガバナンス体制における中心的な地位を守ってきた。しかし世界経済構造の移り変わり、G7加盟国の異なる利益の訴求により、現行の世界ガバナンス構造はさまざまな問題を露呈している。世界政治・経済情勢の変化の需要に対応できないばかりか、効果的に世界的な事業を管理することも難しい。

まずBRICSを始めとする新興経済体の台頭により、先進国との世界ガバナンスをめぐる競争が激化し、既存の国際レジームと利益構造に大きな衝撃を及ぼした。各国は多国間主義を自国の利益を守る重要な手段としており、世界ガバナンス体制が多元化の特徴を示している。

G7加盟国の経済発展の分化に伴い、団結しているように見えるG7内部で溝が深まっている。しかもG7は危機から回復しておらず、経済成長率の低下、高齢化などから大きな影響を受けている。協調が難しい世界経済政策の場において、G7は世界経済成長における課題への対応が困難になっている。その世界経済に対する貢献は、弱体化の傾向を示している。

これらを背景とし、世界のG20への期待、G7の世界経済へのリーダーシップの低下が対照的になっている。2008年の金融危機以来、G20は世界経済成長、世界経済ガバナンスの改善に多大な貢献を成し遂げてきた。しかもG20は新たな多極的国際秩序・枠組みであり、先進国も新興国もG20を通じて協力できる。

衰退のなか新たな活力を必要としている世界経済にとって、今年11月に杭州で開かれるG20サミットは、重要な象徴的意義を持つ。サミットのテーマは「革新、活力、連動、包容のグローバル経済の構築」で、構造改革により世界的な課題に対応するより良い協力を模索する。この方針はすでに各国の間で、前向きな反響を呼んでいる。

これは中国が世界ガバナンスにおいて重要な力を発揮する契機でもある。まず積極的に世界政治・経済体制の再構築に参与し、欧米などの先進国・地域との意思疎通・協調、新興経済国との団結・協力を強化することで、中国の世界経済ガバナンスにおける発言権を強化し、公正かつ合理的な国際経済の新秩序の構築を推進できる。次に、世界的・地域的な機構によるルール再制定に積極的に加わることで、既存の国際ルールを受動的に受け入れる者から、新ルールの積極的な制定者・保護者に変わることで、新たなルールを中国にとって有利な方向に変えていくことができる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月30日

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