蘇寧電気ラオックスの「進出」戦略は中国市場だけでなく、日本市場にもサプライズを与えている。張氏によると、2017年末までに蘇寧は400億円を追加投資し、ラオックスの店舗数を50店舗に拡大させる。日本市場でさらなる発展を目指す考えだ。
蘇寧電気は2009年にラオックスを買収して以降、日本の免税業界の発展に注目し、中国市場の持つ優位性と経営力を活かしながら、この老舗小売企業を短期間で黒字転換させた。統計によると、ラオックスは昨年、売上額を84%増加させ、利潤が400%増という驚異的業績をたたきだした。店舗数も買収前の6店舗から37店舗までに拡大。日本最大級の免税品消費チャネルに成長させた。
このような業績が、蘇寧電気の対日投資戦略を強気なものにさせている。最近もスーパーのマルエツと合資会社を設立したほか、複合商業施設「千葉ポートスクエア」にも投資。「訪日観光客がトータルに楽しめる大型商業施設」を作るという。張近東氏は取材に対し、国際本部を設立して海外発展をさらに加速させているとした上で、日本市場は蘇寧にとってグローバル戦略の要だと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月1日